2013年5月24日

 司法の世界というのは、現実の政治を反映するものである。国際司法も同じだ。

 集団的自衛権の濫用が続いた冷戦期の現実が反映したのが、1986年、国際司法裁判所がニカラグア事件をめぐって下した判決である。アメリカによる武力攻撃をうけたニカラグアがアメリカを訴えたものである。この事件では、アメリカは、集団的自衛権だから合法だと主張したが、裁判所はその訴えを退けた。
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