2013年5月22日

 冷戦の終了とともに、集団的自衛権をめぐる状況は様変わりする。そのスタートとなったのは湾岸戦争だった。

 イラクがクウェートを侵略し、最後は、多国籍軍がイラクを占領地から追い出すための戦争をした。その戦争のことである。

 この湾岸戦争、冷戦の終了で安保理が機能することになったことで記憶されているが、集団的自衛権という問題でも大転換をもたらした。なぜかというと、安保理は、クウェートからの撤退をもとめた最初の決議で、加盟国が個別的および集団的自衛の固有の権利をもっているとのべ、事実上、集団的自衛権をオーソライズしたからである。
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