2016年10月12日

 先日、突然、道徳教科書をつくりたいと書いたけれど、ホントに思いつきの突然だった。だから、まだまったく勉強していない。

 で、いろいろ調べはじめた。そうしたら、昨年の学校教育法の施行規則の改正により、2018年度以降、道徳が「特別の教科」になるらしい。不勉強で済みません。

 普通の教科は、3つの要件があるらしい。中学以上はその教科の免許を持った教員が受け持つ、国の検定を受けた教科書を使う、数値を使って評価する、という3つ。

 道徳が「特別の教科」とされるのは、普通の教科と異なり、学級担任が教え、数値でなく文章で評価するかららしい。ただし、教科書は使われる。

 ということで、道徳の教科書も、副教材その他も、待ったなしになっているんだね。このまま黙っていたら、いつの間にか偏ったものしかオモテに出てこないで、ただただ批判に終始するという可能性も考えられる。

 やっぱり、真剣に準備しなきゃ。ということで、本日、キーパーソンにお会いします。

 先日の記事で、共産党が70年代に提唱した道徳の内容のことを、不正確だけどということで紹介した。それが掲載されている『日本共産党と教育問題』がアマゾンで1円で出ていたので購入した。提唱されていたのは以下のような内容だった。

①たがいの人格と権利を尊重し、みんなのことを考える
②真実と正義を愛する心と、うそやごまかしを許さない勇気をもつ
③社会の生産をささえる勤労の重要な意義を身につけ勤労する人を尊敬する
④みんなの協力を大事にしながら、自分の責任は自分で果たす自立心を養う
⑤親、兄弟や隣人へのあたたかい愛情を育てる
⑥民主的市民(生活)に不可欠な公衆道徳を身につける
⑦男女同権と両性の正しいモラルの基礎を理解する
⑧次代をになう主権者としての自覚をたかめる
⑨侵略戦争や暴力の賛美ではなく、真に平和を愛好する
⑩他国を敵視したり、他民族を蔑視するのでなく、真の愛国心と諸民族友好の精神をつちかう

 この頃の共産党は、すぐに政権をとることを考えていて、政権の側だったらどんなことをするのかを、国民にも訴えていたんだね。いまの共産党も、国民連合政府を提唱していて、それが実現したら2018年度からの道徳教育にもかかわるわけで、近く、この10項目の現代版が出て来るかもしれない。真剣に政権を考えるならば不可欠だ。