2014年1月23日

 私の希望は、これまでの自民党政治のなかでも超がつくほどのタカ派むき出しの安倍政権に対して、リアリスト左翼とリベラル保守が力をあわせて対抗することである。そのために、いろいろ本もつくるし、活動もしている。

 そういう点では、東京の選挙は、そこまでは行きそうにない。というか、逆行の方向だ。保守と手をつなぐということは、市民運動や左翼にとっては、けがらわしいことなんだろうね。まだまだ。

 だけど、秋の沖縄県知事選挙は、いい方向に動いていきそうだ。具体的には、まだ書けないけど。

 書けることだけを書いておくと、保守と革新が手を組みそうな勢いだそうだ。これって、大事なことだと思う。

 すでに書いたように、前回の知事選挙で、私は候補者である伊波さんの本を出し、同時に、沖縄に海兵隊はいらないという安保容認派の本を出した。その時は、候補者は革新であって、安保容認派は、それを事実上応援するという構図だった。

 だけど、今回の選挙では、少し前の記事で私の希望を書いたように、はじめからタッグを組み、候補者を出しそうなのだ。そうなれば、うれしい。

 これは当然のことなのだ。だって、普天間基地の撤去というのは、安保条約を認めるか認めないかにかかわらず、沖縄県民にとっての焦眉の課題なのだから。

 実際、沖縄の県議会とか那覇の市議会を見れば分かるように、自民党から共産党までこの課題で一致しているのである。県内移設を進めようとしているのは、中央の安倍政権だけなのだ(県知事もこれに加わった)。普天間基地が争点になる選挙で、沖縄において、いっしょにやらない方がおかしいと思う。

 もちろん、これって、革新にとってはひとつのハードルである。保守といっしょになるということは、安保条約の廃棄をかかげないで選挙をやることになるのだから。ここに革新の存在意義をかけてきた人にとっては、許せないことかもしれない。

 いや、それだけではなく、そんな共闘をやろうとすれば、安保廃棄で一致しない選挙共闘は意味がないとする人びとが、ストップをかけようとするかもしれない。実際、選挙共闘、政権共闘は安保廃棄での一致が不可欠だというのを、不動の公式だと思っている人が多いからね。

 でも、大事なのは、公式ではない。それが県民のためになるのか、少しでも政治を動かす力になるということだ。力にならない公式は、公式とはいえない。

 できる限りのことをやっていきたい。がんばります。