2014年4月1日

 今月、「安保法制懇」が報告書を出すでしょ。それでゴールデンウィークにそれを論じる本を書くわけです。かなり予想がつくといっても、やはり出てみないことには、本格的に書くという気持ちにもなりません。

 だけど、本って、書いただけで売れるわけではありません。書店に対して、「こういう本が出ますよ」ということを伝えて、それで事前に注文をとるわけです。

 その過程では、担当の書店員から、いろんな意見を聞くこともあります。本のタイトルとか、装丁とか、いま読者は何を求めているかがわかるんですよ。

 ただ、今回の本は、緊急出版なので、そこまで余裕がありません。だけど、事前にチラシをつくって、注文はとらなければいけない。だって、注文もないのに、本を出すことはできませんものね。

 ということで、どんな本でも、事前の書店向けのチラシというものがあります。ここに紹介するのが、今回の本のチラシです。

チラシ集団的自衛権

 うちのような小さな出版社は、そのチラシも担当の編集者がつくるんですよ。デザインもです。だから、この本、書くのも私、編集するのも私、本の宣伝チラシをつくるのも私なんです。ホント、小さな出版社だよな。今回、営業することがない分、楽と言えば楽かも。

 でも、自分の本の宣伝チラシつくるって、いい気持ちじゃありませんよね。自分を自分で持ち上げるわけですから。今回のチラシでも、私が昨年出した『集団的自衛権の深層』(平凡社新書)が、朝日新聞や東京新聞で「絶賛」されたことになっていたりして。

 ま、仕方ないですね。こうやって、周辺の準備だけは進んでいくわけだけど、肝心の本を書くという作業ですよね。ホントに、報告が出て、わずか2週間程度で書き上げられるんだろうか。ゴールデンウィークは憲法記念日もあったりして、講演会も2回ほど入っているし。

 よくよく考えると、冷や汗ものですよね。神経は太い方だと思うんですが、果たして耐えられるか。