2014年11月12日

 いよいよ決まりですね。12月14日投票ですか。

 それにしても、中国の習近平国家主席との会談の直後、こうした動きが表面化したのは偶然ではないでしょう。選挙でのリスク低減ですよね。

 重大なリスクである消費税については、あげないことを宣言し、国民を安心させる。他の野党が「凍結」とか言っているけど、それができるのは自民党なんだと分かってもらうわけです。

 一方、安倍さんの不安要因は、もうひとつありました。それが集団的自衛権反対の世論が高揚したことが、今年7月の滋賀県知事選での敗北につながったということでした。集団的自衛権行使を担保するための法案は、すべてゴールデンウィーク後に先送りしたほど、心配していたわけですから。

 この不安、具体的には、中国との関係の問題にあらわれていたわけです。安倍さんの強硬路線が中国との関係をさらに悪化させ、本当に軍事衝突が起きるのではないかという不安があって、中国首脳との会談させできないということが、そういう見方を増幅させていたんですね。

 しかし、習金平氏との会談を実現し、戦略的互恵関係を確認し、地域の平和のために両国の責任を果たすことが確認されました。とりわけ、ここで確認された「海上連絡メカニズム」って、いまいちばん不安視されている偶発的な衝突、不測の事態を回避する上で決定的ですから、私だって安心しています。

 習近平氏の心の内は、穏やかじゃないでしょうね。あれほどいやがっていた安倍首相との会談をやったことが、安倍さんに解散する力を与え、「中国ともちゃんとやっていける首相です」と選挙で主張できるお墨付きを与えることになっちゃったのですから。政治って、本当に、政治ですね。

 私としても、沖縄県知事選挙で勝ち、一斉地方選挙でも安倍さんを追い詰めれば、ゴールデンウィーク後の法案審議は簡単ではないと言ってきました。その見通しの甘さには反省です。

 まあ、でも、この分野で一番大事なのは、護憲派の防衛政策をつくることだと考えていて、それにはいささかの狂いもありません。来年2月に国際貢献分野で、法案が焦点となる6月には日本防衛分野で、「自衛隊を活かす会」が提言を出すことになるでしょう。それが安倍さんを追い詰める力になるはずです。がんばります。