2014年11月18日

 いよいよ総選挙ですね。それなりに多くの人にとって(私もですが)、安倍さんの暴走を食い止めたいという願いを掲げた選挙になるでしょう。

 ただ、自民党が議席を減らすことは想定しても(民主党のていたらくがあるので増えるという人もいますが)、過半数割れして野党に政権が移ると本気で考えている人はいないでしょう。そうでもないですか?

 それでも、安倍さんを降ろしたいという願いを叶えるとすると、どういう選挙結果が必要になるんでしょうか。それは、自民党のなかで、せっかく安定多数を確保していたのに、安倍さんが解散総選挙に踏み切ったことによって、安定した構図に変化が訪れるときでしょうね。「だから言わんこっちゃない、やはり選挙をやらなければよかったのだ」という声が充満する場合です。

 ひとつは、安倍さんと本気で対決する政党が飛躍的に前進することでしょう。民主党などのちゃらんぽらんな路線じゃなくて、全面的な対決が国民世論だと証明されるという感じかな。

 同時にもうひとつは、自公が衆院定数の3分の2を割れることです。今回、3分の2以下に落とし込み、1年半後の参議院選挙で過半数割れに追い込めば、野党が反対する法案は通らなくなるわけですから。まあ、この場合、安倍さんの政治責任が浮上するのは、次の参議院選挙のあとかもしれませんけど。

 でも、このラインなら簡単なんです。いま衆議院定数は480で、3分の2は320ですけど、自民は294、公明は31で計325なんです。6議席減ればそうなるんです。(今度の選挙で定数が475になるので、3分の2を上回るにはは317になります。読者の方にご指摘を頂いたので訂正します)

 ただ、その程度では、野党から与党になるのが出てきて、問題にならないでしょう。維新は、今度の選挙は追い詰められていて、話題づくりのために公明党との対決なんか打ち出しているから、そう簡単に与党入りできないところに自分を追い込んでしまった。でも、次世代の党はいつでも与党になるので、その19議席分も減らさないとダメというのが、絶対的な条件ですね。

 以上は、取らぬ狸の皮算用です。そんなことを計算せず、いろいろな可能性をはらんだ選挙になるので、あべこべ言わずにがんばらなければね。

 安倍さんを倒すために必要なのは、この間書いてきたように、保守との一点共闘を政策共闘に発展させることです。だから私としては、選挙に力を入れつつ、そのための政策づくりに邁進する日々です。