2014年11月27日

 何回か書きましたが、いま、「「生業を返せ!地域を返せ!」福島原発訴訟」に関わっています。昨年、『あなたの福島原発訴訟』という本もつくりました。

 この訴訟は国と東電に原発事故を起こした責任を認めさせることが主眼で、4000人近い方が原告団に参加しています。先の本は、「あなた」に訴訟に加わってほしいという気持ちを込めてつくったものです。

 来年初頭、この訴訟をもっと国民のみなさんのなかにアピールする本をつくります。10月はじめ、訴訟の原告団・弁護団が主催し、福島でシンポジウムを開いたのですが、その内容を基本にしたものです。執筆者は、井上淳一さん(脚本家・映画監督)、蓮池透さん(元東電原子燃料サイクル部部長)、堀潤さん(元NHKキャスター)、中島孝さん(原告団長)、そして恥ずかしながら私も加わっています。いろいろな角度から国と東電の責任を問い、裁判の重要性を語る本です。

 それで、本のタイトルなんですが、サブタイトルは前著のこともあるので、「私の福島原発訴訟」のようなものにしたいのですが、問題はメインタイトルです。読者のみなさん、とりわけ福島弁をよく知る方のお知恵を借りたいんです。

 「国と東電は責任を認めなさい」という内容にしたいんですが、この標準語ではインパクトが弱いと思っていて、福島弁にしたいんです。だけどね……

 浜通りに住んでいる方に聞いたら、まず出てきたのが、「ずるかし!国と東でん!」でした。ずるい行いをするのを、ずるかし、というそうです。

 「ほでなす!」というのもありました。「法でなし」が語源かもしれないということで、道理のない相手を一喝するときんい発する言葉なんだとか。

 だけど、中通りに住んでいる方に聞いたら、そういう言い方は聞いたことがないとか。そうですよね。浜通りは歴史がちがうからね。

 それで、中通りの方が提案してくれたのは、「国と東電にびしゃくれる」でした。厳しい言い方で叱りつけるときに出てくる言葉だそうです。「まやえ!国、東電!」というのもありました。

 さて、どうでしょうか。でも、福島以外の方にもある程度は伝わる言葉が求められるし、悩んでおります。「国」「東電」「責任」を含んだ言い方って、ありませんか? メールその他でご提案いただければ幸いです。