2016年2月1日

 「自衛隊を活かす会」の札幌企画が終わり、戻ってきました。200人の会場が満員で、準備していただいた方々には感謝です。

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 今回、10回目のシンポジウムでした。最後に会場の方にもいったんですが、いつも消化不良のまま終わっているような気がします。

 いえ、悪い意味じゃないんです。大きな仕事に挑戦している時には、こういうことってあるんじゃないかと思うんです。

 だって、日本国憲法の精神で防衛戦略を練り上げるという仕事をしているわけです。これって、これまで誰もしてきませんでした。

 本当なら日本政府がやるべきことですけれど、政府は戦略はアメリカに任せてきました。「憲法の制約があるから、そこまではできない」程度のことは言ったでしょうが、戦略自身はアメリカに任せっきりです。

 一方、護憲派は、防衛戦略を持つことを避けてきました。避けてきたというより、防衛戦略を持たないことを誇りにしてきたと言った方がいいでしょう。

 こうして日本では、憲法にふさわしい防衛戦略は、これまで誰もつくらなかったし、考えもしてきませんでした。両方に責任があるんです。

 「自衛隊を活かす会」はそこに挑んでいます。防衛の現場を知る人に依拠し、同時に憲法も大切だと考える人が中心になり、議論をし、提案をしようとしています。これができないと、自衛隊員も不幸ですし、日本の未来も見えてきません。

 日本で初めての試みですから、「これが足りないだろう」とか、「これはどう考えているのか」とか、そんな声が出てくるのは当然なんですね。私自身も、シンポが終わる度に、「良かったな」という思いと、「まだまだやるべきことがある」という思いと、両方が交錯します。

 ということで、2月も、4月も、5月も計画が進行中です。引き続きよろしくお願いします。

 下の写真は札幌雪祭り(5日から)の準備の現場です。自衛隊の方々が「進撃の巨人」をつくっているんですね。ご苦労様です。

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