2016年2月23日

 予告していたように、この日曜日、「自衛隊にどう向き合うか」というテーマのシンポジウムに参加し、報告した。終了後、懇親会にも参加させていただいた。

 何と言っても、主催者が元中核派の活動家(その後、第四インターで、いまは無党派)なので、あまり見たことのない顔ぶれも多く、最初は少し緊張。まあ、話し始めれば関係なくなるんだけど。

 それにしても、こういうテーマで議論が必要だということを感じて、取り組みをしたということが大事だと思う。戦争法廃止の政権をつくったとしたら、自衛隊は前提として存在する政権なので、「どう向き合うか」は考えておかねばならないのだから。

 本当なら、戦争法の廃止とか野党の共闘を求める人たちに、こういう取り組みをしてほしい。自衛隊の使い方を議論しはじめると、バラバラになる危険もあるのだろうけれど、政権をめざす限り、「議論もしていません」ということでは、自民党から攻撃されたらひとたまりもないはずだ。

 日曜日のシンポの参加者も、おそらく理想主義の方が大半だったのだろうし、できれば議論したくない人も少なくなかったと思われる。日米安保批判、自衛隊批判に話が及ぶと、ビリビリと反応がくるけれど、自衛隊を活用する話には、反応がにぶい。

 ある人が、「政権をとるということで、共産党が理想を捨てて妥協するのは見たくない」と言っていた。そういうピュアな人もいるだろうね。

 だけど、政党というのは政権をとるために存在しているのだから、政権をめざさない政党は、政党の資格がないわけだ。そういう政党と、ピュアな市民団体との関係をどうするかって、これから直面していくのだろう。

 運動するというだけなら、軍事を認めないピュアな人と、それを認める人とは、そこで意見の違いがあっても、戦争法の廃止で協力しあおうねということになる。あるいは護憲でがんばろうねとか。

 だけど、政権ということになると、自衛隊を認めるか認めないかで一致しないので、政策は一致しませんでしたでは済まされない。有権者に何も言えないということだから、立候補する資格に関わってくる。

 参議院選挙、総選挙に向けて、これまでの何十年間、経験したことのない問題が次から次へと押し寄せてくるのだろう。きっと成長するね。