2017年11月16日

 サブタイトルは「経済企画庁の栄光と挫折からその条件を探る」です。明日、倉庫に納品され、発売は月末からです。

cover1023

 表紙画像を見ていただければ分かりますが、堺屋太一さんが帯に推薦文を寄せてくれました。経済企画庁長官を務めていたこと、覚えておられますか。そのとき、事務次官だったのが、この本の著者の塩谷隆英(たかふさ)さんなんです。

 「敗戦の前から「戦後経済」を憂う人びとがいた。大成長の末にバブル崩壊、そして今は少子低欲社会──日本には知的エコノミストの溜まり場が要る」

 いい帯文ですね。さすが、言葉で飯を食っている人です。短い文章のなかに、本の「売り」が象徴的にあらわれています。

 「憂う」人びとが何を考え、どうぶつかりあいながら、戦後の日本経済を立て直したのか。その後、バブル崩壊を予測できず、現在の混迷を導いたのはなぜなのか。それらが、当事者の声と行動で示されています。そして何よりもいま、「知的エコノミストの溜まり場」(経済再生の最強戦略本部)が必要だと強調されています。

 以前、「経済再生戦略本部研究会」みたいなものをつくりたいって、このブログで書きました。遅々とはしていますが、少しずつ進めています。○○重工とか○○建設とか○○銀行とか、そんな人たちに集まってもらい、ご意見を伺って、本をつくり、「経済再生戦略本部」にもつなげたいのです。

 まだ退職していない方がほとんどで、私のような立場の人間と会うこと自体、なかなか大変かなあと思いました。だけど、「もうこの歳になれば大丈夫だよ」ということです。そうですよね、いまさら、これ以上の出世もないでしょうしね。

 まずご意見をいただきたいのは、「左翼の経済政策は何が欠けているのか」ということです。大企業で仕事をしてみて、経済をどうすべきかということで、みなさん「このままではダメだな」と思ったところがあるそうです。

 それを通じて、「こうすべきだ」というものに進んでいければと思います。ご協力いただける方、是非、ご連絡をください。