2018年3月6日

 またまた出張です。前回の出張はかなり身体に応えて、ほどほどにしないとと反省したけれど、今回、さらに長いし(11日の深夜に帰宅)、福島往復はバスだし、どうなることやら。

 東京ではまず、「自衛隊を活かす会」の抑止力連続講座です。とりわけメディア関係の方々から、「どうしても勉強すべきもの」という積極的な反応があります。そうでしょうね、大事な問題でありながら、国民的な議論がされてこなかった問題です。

 これは個人的な観測ですが、抑止力に替わる新しい防衛戦略を確立するには、国民的な議論を喚起するような分かりやすい提起が必要だと感じています。なじみの薄い防衛分野だけれど、誰もが分かるような提起です。

 例えば、私が考えているのは、「非核三原則」を「非核四原則」に格上げしようというものです。どうやって?

 「持たず、つくらず、持ち込ませず」から、「持たず、つくらず、持ち込ませず、使わせず」にするというもの。どうでしょうか。

 抑止力というのは「使う」ことを前提とした戦略です。「使わない」と言ってしまったら、抑止力ではなくなるわけです。

 しかしこの日本では、アメリカに頼るということでずっぽりと安心しきってしまい、抑止力への疑問が出てきません。しかも、なじみのある非核三原則の議論では、「持ち込み」ばかりに議論が集中してしまって、抑止力というのは日本がアメリカに核を使わせる戦略だという認識が抜け落ちてしまいます。

 そこの議論を喚起するには、こんな提起が必要だと思うんですけれどね。まあでも、連続講座を続けていって、来年の改憲国民投票までには、何らかの回答を提起できればと考えています。

 明日と明後日は、おもに、年末に開いた北朝鮮の核・ミサイル問題での「自衛隊を活かす会」のシンポの内容を本にする仕事です。朝鮮半島の南北会談がどう推移するのかをはじめ、ずっとアクティヴな話題であり続けるわけで、大事ですよね。

 そして、9日から11日まで、これで7回目となった2泊3日の福島ツアー。今回は、1日目が生業訴訟の第二次提訴行動に参加し、あまちゃんの音楽で有名な大友良英さんと原告団長の中島孝さんの対談を聞いたりします。夜の懇親会にもお二人は参加予定。

 翌日は、午前中、『しあわせになるための「福島差別」論』の著者である清水修二さんと池田香代子さん、『広島の被爆と福島の被曝』の著者である斎藤紀さんをお迎えし、パネルディスカッション。午後は、飯舘村を経由して、浜通りに向かいます。飯舘村では、テレビユー福島の報道局長を退職し、村の職員となった大森真さんに案内をしていただきます。大森さんは福島高校ジャズ研の初代部長で(大友さんが三代目)、3年目のツアーだったか、伊勢崎賢治さんと福島高校ジャズ研がコラボしたとき、いっしょに演奏してくれました。

 そして最終日の11日。浜通りをいろいろ見た上で、2時43分に南相馬市の市役所で黙祷し、一目散に東京へ。そして夜の新幹線で京都へということです。

 疲れて当然ですよね。でも、7年間、ずっとやってきたことなのでね。