2017年12月12日

 はい。この写真の通りです。発売開始は15日(金)ということです。よろしくお願いします。

IMG_0447

 本日と明日、また東京です。幹部自衛官だった方に安倍さんの「加憲案」に対する違和感を語ってもらうための取材のようなものです。前回は空自の方でしたが、今回は陸自の方です。

 取材しながら思ったんですが、もちろん憲法に対する考え方を伺うんですが、その前提として、自衛官としてどんな生き方をしてきたのかを知りたいのです。それ抜きだと、おそらくつまらないものになると思うのです。

 前回の方は、取材を申し込んでから1週間ほど、自分は憲法についてどう考えたかを突き詰めてくれました。私も、きっと憲法との関係で、自衛官とくに幹部自衛官は悩んできたと思うから、いろいろ聞いているわけです。だって、60歳以上の方々ですから、60年、70年の安保闘争をどう見ていたのかも興味津々ですし、とりわけ73年の長沼裁判の第一審判決(自衛隊違憲判決)をどう受けとめたのだろうと思いますよね。

 だけど、人によって違いはあるんでしょうが、前回の方は、憲法があるから任務が果たせないという事態に直面したことはないということでした。それどころか、自衛隊が保有している事態対処のマニュアルについて、「これでは相手に戦争の口実を与えかねない」というものがあり、変えるべきだという立場を内部で貫いてきたというのです。ある基地の司令をしていたとき、基地反対運動のリーダーだった方と親しくなり、いまでも交友が続いているそうです。

 だから、憲法論って大事だと思うし、改憲論者かなと自分のことを思っていたが、よくよく考えたら、現行憲法のままで何の問題もないと語ってくれました。加憲で自衛隊が明記され、自衛隊が大手を振って歩けるようになるのは、あまり歓迎されるようなことではないということです。

 これからも、いろいろはお話が聞けると思います。楽しみです。自分が楽しい本は、他の人が読んでも楽しいのではないかなあ。