2018年6月21日

 本日は朝から出張。弊社の東京事務所を少し広い場所に移すのだが、その新しい事務所の契約の日だった。11年前に私一人で開設した事務所だが、その後、二人になり、三人になり、本日から私を除いても四人になる。今年中にまだ増える可能性もあるということで、どうして少しは拡張する必要があったのだ。その契約には私の印鑑証明とか住民票とかも必要だったのだが、月曜日に起きた地震であたふたしていて、昨日まですっかり失念していたので、昨夕から大あわてだった。ようやくセーフ。

 ここまで大きくなると、本社と東京の関係をどうするのか、新しいアプローチが求められてくる。それは次世代の人に考えてもらおうかな。それでは無責任かな。

 まあ、こんなことでは別に忙しくはない。忙しかったのは、いままさに全力で取り組んでいる本、『米朝首脳会談後の世界──北朝鮮の核・ミサイル問題にどう臨むか』が佳境にさしかかっているからだ。

 著者四人に会談後1週間で書き上げてほしいとお願いしていた(一人1万数千字)。きっと無理だろうと思っていたら、ホントに昨日夜までに全員から原稿が届き、こちらも本日まで真剣に初校ゲラを出さなければならなかったわけである。そのため、別のことで関わっているいろんな人に不義理をしているけれど、そういう事情なので勘弁してください。

 さて、その著者四人とは、総理官邸で安全保障・危機管理を担当してきた柳澤協二氏、日本で核問題といえばこの人という第一人者の太田昌克氏、防衛の現場を陸上自衛隊のトップとして担ってきた冨澤暉氏、経済分野からのアプローチが不可欠として登場していただいた今村弘子氏。いずれも北朝鮮の核・ミサイル問題を語る上で欠かせない人である。「6.12後の世界」ってどうなるのか、深く解明されている。来月のできるだけ早い時期に出版したい。月刊誌の編集部みたいだね。お楽しみに。

 明日の昼間は、東京事務所の引っ越し準備。もう自分で使っているわけではないのだが、ここで仕事をしていた当時の資料がまだ残っていた。

 夜は、「自衛隊を活かす会」の抑止力に関する連続講座。参加者限定企画だが、どうしても勉強したいという方は、私宛にメールなりフェイスブックメッセージをいただければ、まだ少し席が残っているので大丈夫です。

20180622_抑止力はこれでいいのか③_抑止と戦争――歴史家の視点_1730