2018年6月27日

 先週末の土曜日は仙台。みやぎ弁護士9条の会が開催した「憲法と自衛隊」企画に参加してきた。

 11年前に『我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る』という本を出した。自民党の国防族であった箕輪登元防衛政務次官、防衛庁の局長や官房長だった小池清彦さんや竹岡勝美さんの本だ。

 それ以降、改憲が現実の問題になってくるなかで、その本で打ち出した路線を広げようと努力してきた。11年経って、これではまだまだだなと思う反面、元空将補の林吉永さん、おなじみの柳澤協二さん、そして私の3人が並んで護憲を訴える場面が来るなんて、想像もしていかなった。国民投票に向けて加速しなければならないと思う。

 当初、私は司会するのが適当かなと思っていた。だって、防衛省と自衛隊の幹部が護憲を訴えるわけだから、私の立ち位置は中途半端かなと感じたからだ。「自衛隊を活かす会」の事務局長を名乗ってはいるが、その自衛隊の装備をさわったことさえないのだからね。

 だけど、主催者から私の話も聞きたいと言われたし、いろいろ考えたのだ。その結果、防衛の最前線を担ってきた人びとが護憲に行き着いたという話と、もともとの護憲派が防衛の最前線にいる人との交流が必要だと考えついて努力してきた話と、その双方がかみ合ったほうが、聴衆にも理解しやすいのではと考えるに至った。そこでそういう種類のお話をしてきた。

 中身はそのうち、動画付きでどこかで見られるようになるでしょう。軍事力を忌諱する気持ちと、自衛隊を大切にしたいと思う気持ちと、その矛盾を克服できるようになると、国民投票はコワくないと思うんだけどね。

 これからの道のりは大変だなあと思っていたら、ひょんなことから、来月初め、防衛省では柳澤さんより高い位置にあった人とお会いし、出版のご相談をすることになった。こんなこともあるんだね。これも乞うご期待だな。

 今週の土曜日、京都の農村で講演する。3000万人署名をやっていると、「自衛隊は大切だから憲法に明記するなという署名はできない」という声が強く、ひるんでしまうそうだ。そういう話なら私がいいだろうということで呼んでくださったわけ。

 農作業の合間に話してくれということだったので軽い気持ちで引きうけたのだが、昨日、参加者はどの程度とお聞きしたら、「50人」ですって。緊張するなあ。

 画像は仙台の企画を報じた「赤旗」東北版。私の名前まで載っていますけど、地方版だから点検が緩かったのかな?

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