2018年7月6日

 でも、野党共闘路線の継続、進化を願っている人も、全国にはいっぱいいます。中央の段階ではどうか知りませんが、現場では努力もされています。

 山尾さんと私を呼んで対談させようという愛知の取り組みも、その一つでした。すでに少し書きましたけど、大事だったと感じます。

 安保も自衛隊も容認するって、結局、戦争法成立以前の自民党の政策に戻るということですから、「赤旗」読者には評判が悪いと思います。枝野さんも安全保障政策は自民党の宏池会と同じだと堂々と言っていますから、余計にそうかもしれません。

 だから、いろんな形で協議していくことが大事なんです。私は、野党共闘で安保と自衛隊を容認するだけということでは、本当に意味がないと思います。社会党の二の舞でしょう。そこで何を重視するかというと、少なくとも、日米安保と日本の安全保障政策の核心である抑止力については、明確に代案を示した政権になるべきだと考えます。そのため具体的な政策としては、核抑止力を事実上否定している「核兵器禁止条約の批准」を掲げるということです。

 山尾さんとの対談で、立憲民主党が核兵器禁止条約の批准を掲げていないことを取り上げ、なんとかすべきだと私は述べました。それに対して、山尾さんは、立憲がその批准を掲げていないのは、議論の末にそう決めたということではなく、まだ議論が進化していないからだと説明してくれました。

 だから、このブログでも書いたとおり、その後の懇親会で、「市民連合が山尾さんと政策協議をやって、核兵器禁止条約の批准を公約に掲げたら次の選挙でも応援するようにしよう」と提起したのです。山尾さんの秘書も「そうだそうだ」と述べてくれました。

 同じようなことを考えている別の市民連合も存在します。「赤旗」は、野党共闘路線にもう少し関心を持って、そういう市民連合の取材もするとか、「広告」も再考するとかしてほしいと思います。

 今回のような本で次も広告が出ない場合、いいことを思いつきました。「赤旗」とそういうやり取りがあるって、普通の読者には伝わらないんですね。だって、拒否されたあと、大急ぎで別の本を持ってきたりして、広告をきれいに完成させるわけですから。

 次は、そういうことをせず、以下の画像みたいに、拒否された部分を黒塗りにして印刷してもらうって、どうでしょうか。政府の公文書も、改ざんされると問題が隠されるだけでなく行政が歪むわけですが、黒塗りだと隠されているという事実は伝わるわけですからね。(続)

黒塗り