2015年12月15日

 自衛隊を活かす会は、ここでもお知らせしているように、新安保法制の予想される発動事例の検証ということで、企画を予定している。第1回目は南シナ海問題で、今月22日に東京、第2回目は南スーダン問題で、来月30日に札幌だ。

 札幌でやるのは、新安保法制が3月に施行されたら、5月に派遣予定の自衛隊の北部方面隊に対して、新法で「駆けつけ警護」の任務が与えられることが予想されたからである。しかし、報道によると、半年先延ばしになりそうだ。さすがに、参議院選挙前に世論を刺激したくないということなのだろう。

 それで、1月のシンポでどんな資料を配付するかを考えていて、じゃあその次、半年後の11月に派遣されるのはどこかと調べていたら、東北方面隊であった。いやあ、東北でも何かしなければ。

 そう思って、仙台の弁護士さんと連絡をとったら、是非、来春にやりたいとのこと。私は、参議院選挙の結果をふまえ、秋がいいのではと提案したのだけれど、東北方面隊が行くのなら、それが参議院選挙の焦点になるということで、やはり春にという希望だった。

 そうだよね。当然だよね。自分のスケジュール優先で考えてしまっていた。東北は全部が一人区だから、「我が県から派遣する自衛隊に駆けつけ警護の任務を与える候補なのか、それに反対する候補なのか」が争点になっていくことだろう。というか、そういう構図を自覚的につくらなければならない。

 いやあ、春は忙しいんです。5年目の3.11から福島に行くし、3月後半は、内田樹さん、石川康宏さんと訪ねるマルクスの旅でドイツ、イギリスに行って本づくりをするし。

 だけど、そんなこと言ってられないよな。駆けつけ警護って、すでに派遣済みの部隊の任務を追加するだけだから、国会での承認も不要で、あっという間に決まる可能性がある。それを押しとどめるには、東北の各県で自公候補が全敗、それも完敗することが求められるよなあ。

 よし、ここはがんばりどころ。無理してもやっていこう。こんなに意味のある選挙、二度と来ないかもしれないし。