2013年6月11日

 今週の土曜日、このテーマで講演します。「非核の政府を求める愛知の会」主催で、13時30分から、場所は名古屋市北生涯学習センターだそうです。関心のある方は、どうぞご参加ください(資料代500円)。

 やはり、いまの中国の動向をリアルに見ると、アメリカの核の傘は必要だという世論が生まれるわけですよね。それをどう克服するのかが中心点です。

 だからまず、中国の軍事力の拡大について、いろいろな角度から紹介するつもりです。その事実を抜きにして論じられない問題ですから。

 同時に、中国という国をどう見るかということと、平和運動の対応という問題です。一部に中国を社会主義だとか平和勢力だとする見方がありますが、そのことが、核問題での中国批判の矛先を少しでもにぶらせるとしたら、それは正しいのかどうかということでもあります。

 そうではないんですよね。たとえ中国を平和勢力だと評価するような見方があったとしても(私はそうは思いませんが)、核問題ではきびしい批判の対象なんです。

 そして、そのことは、「いかなる国の核実験」問題とその後の経験を通じて、日本の平和運動が到達してきたことであるはずなんです。核問題では、相手が社会主義か平和勢力かと関係なく対応しなければならないというのが、到達点のはずなんです。

 しかし、そうなっていない場合もありますよね。極端に言えば、アメリカと同じように批判してはならないと考えている人もいます。

 そうではないことをあきらかにするため、「いかなる」問題以来の、ソ連との論争をどう総括するかということにも触れるつもりです。これは政治的に微妙な問題を含みます。

 さらに、やはり大事なのは対案ですよね。安心するために核抑止力に頼る世論があるわけですから、「この軍事戦略の方が安心だよ」というものを示す必要があります。

 500円も資料代をいただくから、ちゃんとした資料を作成しないとダメなんです。それが大変。

 来週は四国へ。「日本国憲法と公務労働者の役割」がテーマ。国家公務員の労働組合で語るんですけど、こんなテーマで話したことがないので、これも大変。

 その翌週は大阪。弁護士九条の会のみなさんと、『憲法九条の軍事戦略』をめぐって議論してきます。その翌週は京都で学校の先生方を前に講演。体がもつかなあ。