2013年6月25日

午後6時より、大阪弁護士9条の会主催で、私の講演会があります。場所は大阪弁護士会館の203、204会議室です。弁護士でなくても参加できるそうですので、興味のある方は、どうぞご参加ください。

チラシを見ると、私が「基調講演」をやることになっています。だけど、昨日、主催者にメールをして、やめてもらいました。

だって、平日の夜ですから、おそらく2時間程度しかありません。そこで私が1時間ほど講演したら、討論時間が1時間しかないんですよ。それは、今回の講演会の趣旨に反すると考えました。

そもそも、今回の講演会、私が『憲法九条の軍事戦略』を出したことから開催が決まりました。賛成派と反対派がいて議論が沸騰しているそうなんです。後援会でも、私がお話ししたあと、それぞれから2人ずつ、合計4人が発言するそうです。そこで私が1時間もしゃべってしまったら、4人の発言が合計で40分あったとして、私がそれにお答えするだけで、終了時刻になってしまうでしょ。

だから、昨日のメールで、私の最初のお話は、超短時間にしてもらいました。たぶん、10分ほどしかお話ししないでしょう。何よりも、弁護士のみなさんのご意見をたくさん出してもらい、それをふまえて議論することを重視したいのです。

だって、そのために出した本です。歯が浮くような賛辞を聞いて、満足するなんてことは、絶対にしたくありません。

仲間内で盛り上がる論理で満足してきたから、国政の場で改憲派がどんどん多数になってきたわけです。いま、護憲派に求められているのは、考えの異なる人びとの話に耳を傾け、そのなかに共感する要素を見つけ出すことです。戦争して相手国の人びとを殺傷したいと思っている人は、ほとんどいないはずであって、改憲を求める人の動機も平和の実現にあるわけですから、どこかで共感できると思うのです。

そして、考えの異なる人との対話というのは、どこかで共感できないと、そもそもはじまらない。でも、どこかで共感できると、あとは割と簡単だと感じます。

すでに、私の考え方に対して「全否定」という方の意見も届いていて、うれしいな。護憲運動の内部で、こうやって切磋琢磨し、違いをこえて団結できるようになれば、議論もせずに団結しているように見える改憲派なんて、恐るるに足らずだと思います。