2015年7月1日

 昨日、ブログを書く時間がありませんでした。東京にいて、午前中も会議で、夕方からも会議で、最終の新幹線に乗ってビールを飲んだら、こてっと寝ちゃったんです。

 昼間は何をしていたかというと、ひとつは、「通販生活」にインタビューを受けていました。『慰安婦問題をこれで終わらせる。』についてWEB版で紹介していただけるとのことで、書いた動機とか、刊行後の反響(というか左右ともウラではいろいろ言っているけれど、公然と表で論争をふっかけてこない理由に関する推測)とかを話してきました。

 もうひとつが、このタイトルに書いたようなことです。それを考えている人(とっても影響力のある人です)のお話を伺って、私の意見を言ってきました。

 廃案をめざすという立場からすると、法案が通ることなど考えちゃダメという考え方もあると思います。敗北主義だという、昔懐かしい批判もありうるでしょう。私にしても、数回前のブログで書いたように、この問題では、次の参議院選挙で自民党を倒すだけの、いわば反安倍保革連合の芽が出てくるなら、あるいは自衛官の総反撃がはじまるなら、そう簡単に可決に持ち込めないと思い、出版の分野でも(あまり書いていませんが、沖縄の保革連合成立の経過をまとめた本は、今年中にできる見通しです。共産党議員になった自衛官の本も間に合わせます)個人的にも(自衛隊を活かす会が月末に新安保法制批判のシンポをやりますが元幹部自衛官3人そろい踏みです)いろいろやっています。

 ただ、成立することを見越して、次のことを考えるような人も、こういう問題では必要です。とりわけ政治に携わる人にとっては不可欠です。可決されたその日に、次の一手を提示しなければならないわけですから、考えていないとすると政治家失格。

 これまで、たとえば秘密保護法で世論が盛り上がっても、法律が成立して移行、これを主題にした闘いは目立ちません。私なんかは、いろいろ成立しても、反安倍保革連合の政府でぜんぶ廃案にすればいいと考えがちなんですが、政権取りって、現状からすると望み薄で、真剣になれない人の方が多いと思うんです。

 昨日お話を伺った人は、集団的自衛権を行使してはならないことを、どうやって運動化して実現するかを真剣に考えておられました。誰も考えてこなかったやり方だと思います。8月以降には、それがオモテに出てくるでしょうから、びっくりしないでくださいね。