2015年7月31日

 火曜日から東京に来ています。日曜日まで。

 出張中であっても、仕事の内容は変わらないんですよね。だから、本のチラシなんかも、自分で作成しなければなりません。

チラシ安倍談話表

 ということで、自分の本のチラシです。自分がいちばん中身を分かっているとはいえ、自分の本の宣伝文句を自分でつくるって、変ですね。以下が宣伝文句。

正義の戦争という本音(裏)と建前(表)としての侵略──。
その矛盾が象徴する安倍首相の歴史認識を問う。侵略の定義はどうやって形成されてきたか。その発展過程から見て日本の戦争と東京裁判はどう評価されるのか。植民地にならなかった誇りと、隣国を支配した悔悟をどう統一的に把握すべきか。
裏も表も批判的に考察する見地で、新しい論点を提示する。

 そうなんです。安倍さんの本音を批判するんですけど、侵略と植民地支配を認めるという建前も批判したいんです。

 というか、宣伝文句にもあるように、「誇り」と「悔悟」を統一的に把握することに挑戦してみたい。もっと勉強して、そのうち、自分なりの「歴史観」と呼べるものにしたい。

 なんて野望をもっているんですけど。まあ、その第一弾です。

 刊行されたばかりの中公新書『「歴史認識」とは何か』(大沼保昭、聞き手は江川紹子)が、すぐに増刷になったということです。柳の下にドジョウがいるか。