2016年8月8日

(本日午前、前原誠司氏と穀田恵二氏の事務所を回って、以下の申し入れをしてきました。中身は同じなので、穀田氏宛のものだけ掲載します。民進党代表選挙の行方とも関連するので、結論が出るのはしばらくかかるでしょうし、微妙な問題もありますので、ブログで次に書くのはメドがついてからです。楽しみにして下さい。)

民進党・前原誠司様との対談本作成についてのお願い

 日頃のご健闘に敬意を表します。標記の件につきご検討をいただきたく、お手紙を差し上げます。

 現在、野党の共闘をめぐる問題が政治の焦点の一つとなり、読者の関心も増大しています。しかし、残念ながら、野党共闘はどういう場合に可能になり、どういう場合は可能でないのか、野党間の政策の違いはどこまで埋めることが可能で、どこまで一致すれば選挙協力となり、どこまでなら政権協力となるのかなど、基本的な問題について、読者は十分な情報を持っていない状態です。

 幸い京都では、この問題でのキーマンとなる穀田様、前原様がおられることに着目しました。お二人に対談を通じてご見解を披露し、議論を闘わせていただき、それを本として世に問うことができれば、読者にとって有益ではないかと考えます。

 実際に対談が実現します場合は、以下のような柱で、秋に二日間かけて(一日三時間程度)実施できればと思います。もちろん、この柱は、お二人のご意見、ご要望を踏まえて、整理していきます。

1、「戦った日々、肩を抱き合った瞬間」──お二人が京都で立候補されて以来、相手をどう認識し、論戦してきたのか。今年五月、北海道衆院五区補選の街宣車に同乗したとき、何を感じたのか。

2、「社会保障・経済政策はどこまで一致できるか」──ちょうど前原様の「世界」インタビューが掲載されましたので、その趣旨をご説明いただき、穀田様が感想を述べるかたちで、議論を進めたいと思います。

3、「安全保障政策は野合しかないのか」──この問題の議論がいちばん難しいと思います。たとえば、「自衛隊を活かす会」(代表・柳澤協二)が「(安倍政権)に対抗する側の政策提言の基礎」として「提言」を昨年六月に発表していますが(同封の講談社新書『新・自衛隊論』所収)、それを叩き台にして、どこまで一致できるのか議論するのはいかがでしょうか。ちょうどその提言が出された直後の「自衛隊を活かす会」のシンポジウムでは、日本共産党から穀田恵二様、民主党から福山哲郎様が党代表としてご挨拶されております。なお、私は、この「会」の事務局長を務めております。

4、「選挙協力と政権協力の狭間」──政党の協力で選挙協力に止める場合、政権協力にまで踏み込む場合、その他、何を基準として選択するものなのか、率直にご議論いただければと思います。

 以上、突然のお願いですが、ご検討いただければ幸いです。よろしくお願いします。

二〇一六年八月八日
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かもがわ出版編集長 松竹(まつたけ)伸幸