2015年3月6日

 昨日、芦屋九条の会の講演会(5.16)の運営について、いろいろ議論してきました。いや、びっくりしたのは、ようやく改憲派と討論しようとなったことを喜んでいたのだけれど、芦屋はもう10年前にやっていたんだそうです。

 芦屋九条の会の発足後最初の取り組みは、土井たか子さんと改憲派の中西輝政さんの討論だったそうです。進んでいるんですね。

 ただ、当時と決定的に違うことがあります。土井さんの護憲論は、いうまでもなく「非武装中立」ですけれど、今回、護憲派代表として出る柳澤協二さんは、「専守防衛」の護憲派だということです。

 昔は、「専守防衛」は、違憲の自衛隊を解釈で認めるようにする立場だということで、改憲派に分類されていたわけですが、そこが違ってきているという現実が、今回の講演会に反映しているわけです。感慨深いです。

 ただ、そこで、ハタと思いついたのですが、参加者にとっては、まだかなり違和感があるかもしれません。だって、参加者の少なくない部分は「非武装中立」派でしょうから、護憲派の代表が柳澤さんということでは、「自分の思いと違う」と感じてしまう可能性があります。そこをどうするのか、コーディネーターとして考えなければなりません。

 やはり、最初から、護憲と改憲の構図が、この10年間で変わったということを、参加者によく分かってもらう必要があると思います。「非武装中立」VS「専守防衛」だったのが、「専守防衛+非武装中立」VS「集団的自衛権+国防軍」へと変化したことです。

 そして、「専守防衛」と気持ちよく共闘できるかがカギになる時代になっているのだということを理解してもらうことです。「非武装中立」という自分の思いを変える必要はないけれど、それと同じ立場は、国民の数パーセントもいないこともね。

 さらに、国民投票が現実になる時代にあっては、国民多数と対話をしようと思えば、それは自衛隊を認めている人との対話であることです。しかし、別にその人を自衛隊否定派に変えようと努力する必要はなく、「専守防衛」でやっていけると納得してもらうのでいいということです。だけど、そのためには、少し、自衛隊とか安全保障の知識も必要だということです。

 ま、国民投票の時代、私もどう訴えていくのか、よくよく考えを深めなければなりません。まだ時間もあるし、がんばります。