2015年3月11日

 あの3.11以来、毎年の3.11は、いつも福島にいました。そして、南相馬市で催される慰霊祭に参加させてもらい、2時46分に黙祷してきました。

 1年目の3.11が近づくにつれて、この日は福島にいなければ後悔するって、思ったんですよね。それで、著者である蓮池透さんをお誘いし、同じく著者である伊勢崎さんにジャズをやろうと提案し、以前、蓮池さんを講演に呼んでくれた相双地方の教職員九条の会の方に連絡をとり、訪ねていって、1年目の企画を実施しました。そのまま、2年目も3年目もやってきました。それに合わせて、福島の実情を知って、福島の人を応援するツアーもやってきました。

 今年は、この日、その時間、京都の本社で仕事をしています。現地の方からは、「あれ、今年はないんですか」と聞かれたりもしたんですが、今年はありません。
 
でも、新しい形で、今年は取り組んでいます。というか、より本格的に、福島に取り組むことになりました。で、分散的には書いてきましたが、そのご紹介。

 福島では、原発事故を起こした国と東電の責任を問うための裁判がやられています。この間、そのなかでも原告数が最大(3800人)の「生業訴訟」に関わり、『あなたの福島原発訴訟』とか『国と東電の罪を問う』という本をつくってきました。

 これらの本は、原告でどの出版社から出そうかとなったとき、「かもがわ出版しかないでしょ」と声が出て実現したものです。とってもうれしかったです。

 で、この裁判、これからも2カ月に1回のペースで、公判が開かれます。それにあわせて何百人もの原告の方がかけつけるのですが、傍聴できるのは一部なので、残りの方は手持ちぶさた。

 そういう方を対象に講演会をやろうということで、私がいろんな方に声を掛けました。3月24日(火)の浜矩子さんをはじめ、白井聡さん、藻谷浩介さん、内田樹さん、大友良英さんなどが決まっています。

 それに合わせたツアーも予定されていて、最初の浜さんの日程では、すでに80人程度が参加予定です。いろいろ被災地を回ったあとで、公判の日は、お昼に裁判所前に原告といっしょに集まり、集会をやって裁判所に向けたデモをやって(浜矩子さんもデモに参加するんですよ)、講演を聞いて(テーマは「原発再稼働で日本経済は良くならない」)、それから帰るというツアーです。私はたぶん司会をしてるかな。

 ということで、今年は(来年も)ずっと福島に関わっていきます。是非、みなさんとも、ツアーでお会いしたいですね。