2014年12月25日

 先日、泥さんの本『安倍首相から「日本」を取り戻せ』の出版記念講演会(東京)でした。神戸、京都、大阪とやってきて、東京で4回目。

 東京でやったからだけど、この本をつくろうと呼びかけた6人のうち3人までが参加し、あいさつをしてくださいましたた。池田香代子さん、伊藤真さん、柳澤協二さんという豪華な顔ぶれ。

 「あいさつは10分で」とお願いしたら、みなさん「いえいえ5分でいいです」というお答えだったのに、全然終わらない。なんと3人で50分ですよ。まあ、参加者はいいお話が聞けて、良かったでしょうね。

 というか、みなさん、しゃべりたいんですよね。総選挙が終わって、安倍政権にどう対決していくかって、誰もが問題意識を鋭くしているので。

 そこで池田香代子さんが言っておられた話が印象的でした。他の方も、共産党の前進を高く評価していて、池田さんも同じで、その共産党に何をしてほしいのかということに関係したお話でした。

 池田さんの聞くところによると、議案提案権をもった共産党が最初に出す法案は、「政党助成法廃止法案」だということらしいです。そこにふれたとき、会場の一部から拍手が起きかけたのですが、池田さんはそれを制止しておっしゃっいました。

 「政党助成法に反対しているのは共産党だけだから、この法案を出すことは、他党をみんな敵にまわすことですよね。そうじゃなくて、他党にも反対や懸念が広がっている秘密保護法廃止ということだと、野党の協力が深まって、安倍さんに対抗する力が大きくなるのではないでしょうか。」

 そうですよね。うちの会社も政党助成問題は重視していて、来年の年頭に本を出します。『告発!政治とカネ 政党助成金20年 腐敗の深層』というんです。政党助成金って、政党が国民の方を向かないでもお金が入ってくる構造をつくりだしているものですから、廃止のための闘いを強めなければなりません。

 そして、共産党にとっては、他の政党がみんな間違っていて、自党だけが優れていることを誇示できる政党助成金問題って、すごく大事な課題だと思います。統一地方選挙が間近ですから、なおのこと重視したいことでしょう。

 だけど、池田さんが言われることも、よく理解できます。せっかく一致できる課題があるのに、その課題の法案ではなく対立する課題の法案を先に出すということになれば、躍進した共産党はこういう出方をしてくるんだと、野党の警戒もさらに強まることでしょう。

 で、本日の「赤旗」を見たら、山下さんが政党助成法廃止の国民運動を呼びかけているけど、廃止法案にはふれていませんでしたね。このお二人、11月の赤旗まつりで対談しておられるので、ツーカーになっているのかな?