2014年10月1日

 覚えておられるでしょうか。7月15日付で、「泥憲和さんの本の出版へご協力をお願いします」という記事を書きました。

 元自衛官の泥さん(本名ですよ)、これまでも護憲とかヘイトスピーチ反対などの分野で活躍されてきました。6月でしたでしょうか、集団的自衛権に反対する街頭演説の内容をフェイスブックにアップしたら、瞬く間に2万4000もシェアされるという驚異的な反響を呼び起こしました。

 その泥さんの本をつくろうという話が急速にまとまりました。でも、まったく無名だった泥さんの本をつくるって、売れ行きのことを考えると、出版社としてはすごく勇気がいるんですよね。

 そこで、池田香代子さん、池辺晋一郎さん、伊勢崎賢治さん、伊藤真さん、羽柴修さん、柳澤協二さんに呼びかけ人になってもらい、資金協力を呼びかけたとのです。それが、7月の記事の内容でした。

 すごいんですよ。呼びかけにこたえて、200人もの方がカンパを出してくれました。120万円も集まったんです。昨日、自分も資金協力したいという方から電話がありました。もう期限が来たのでお断りしたんですが、そうしたら、「じゃあ、20冊買いますので予約させてください」ということでした。

 元自衛官ということとか、安倍さんを何とかしたいという気持ちが高まっていることとか、いろいろな要素が合流して、こういう結果になったんでしょうね。出版の新しい可能性を生みだすんじゃないかと期待しています。
 
 とはいえ、まず本をつくろうという決定が先行して、実際の本づくりは、それと平行した作業なんですよ。いくら泥さんに執筆する力があるとはいえ、本にするだけのものをつくるって、そう簡単ではありません。毎週の講演会をこなしながら、いろんな方の協力もえつつ、がんばって書いていただき、ようやく昨日、書き上げてもらいました。

 普通だったら、原稿をもらってから、ゲラを出すまで、一カ月はかかりますよね。どんなに急いでも1週間です。でも、この本、9月末に出すと予告したので、いくらなんでも10月中には出さないといけません。

 ということで、本日、あらゆる力を総動員して、ゲラづくりの最中です。10月末には完成すると思います。

 反響が大きいので、特別に、弊社のホームページで「予約注文」できるようにしました。ご期待ください。