2014年10月6日

 台風が近づいてきて、朝になって大雨だったので、参加は少ないだろうなと思っていました。そうしたら、朝になってからの参加申込みが10人近く。台風で行き場のなくなった方が来られたんでしょうか、100名ほどの参加でした。ありがとうございます。

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 いつもの通り、発言者に点検をしていただいた上で、ホームページにアップしますが、難しかったという方もいました。軍事の話になるからでしょうかね。

 だけど一方で、その軍事のリアリティも感じさせられました。元空将補の林さんがおっしゃってましたが、空の場合は、マニュアルが役に立たない。そこをどうするかという問題提起をしておられました。

 つまり、十数キロ先に他航空機が見えたとして、そこに到達するまでに一秒しかかからない。他国のものかどうかも分からないが、敵意を持っているかどうかなんて、さっぱり分からない。マニュアル通りに信号弾を発射したとして、相手が道理の通じないと、そこから戦争になるかもしれない。だからマニュアル通りにはしない、という判断が正解な場合もある。そんなお話もありました。

 元陸将の渡辺さんも、いつものように論理的なお話でした。やはり現場にいるものとしては、たとえ0.1%であっても起こり得る事態であれば、それに対処すべきだと思うのがふつうだし、訓練もしておきたい。だけど、それは現場の話であって、政治がそれを求めないなら、現場が暴走することはしないのだ、ということもおっしゃってました。

 残念ながら、15事例の多くを占める海上自衛隊関係者は、予定した方が急逝されたので、参加がありませんでした。でも、この分野は、別途インタビューをするつもりです。

 これまで3回のシンポジウムをまとめて、来年、本をつくります。憲法9条の枠内で自衛隊が国際秩序構築に貢献する道はどんなものかがテーマです。そのなかには、海自関係者の証言も載ることになりますので、ご期待ください。日本防衛の本は、その後です。

 先週、木曜日に福島に行って、その後、本日まで東京でした。毎晩、遅くまで仕事したので、さすがに疲れました。今朝、急に体調が悪化して、こっちに戻ってきて病院へ。まあ、休めば大丈夫だと思いますけどね。だけど、今週末からは海外だし、どうなることやら。