2015年1月7日

 昨日、ちょこっと書きましたが、2月14日(土)です。いつもの時間帯、いつもの会場、いつもの会費です。お申し込みはこちらからです。

 テーマは、「現代によみがえる「専守防衛」はあるか」。冨澤暉元陸上自衛隊幕僚長をお迎えし、「自衛隊を活かす会」の呼びかけ人と徹底討論します。終了後、会場脇のレストランで懇親会もやります。会費は3000円、学生は2000円です。座って話せるスペースも広々としていて、呼びかけ人とか冨澤さんとかとお話しするには、とってもいい機会だと思います。

 「自衛隊を活かす会」は、憲法9条の枠内で考えられる防衛戦略の「提言」をつくることを目的に、これまでシンポジウムをやってきました。提言づくりの準備という点では、この5回目でシンポは終わりです。あとは、5月頃までに、その「提言」を出すための作業をしていきます。

 今後のことですが、ひとつは、「提言」の内容を政治の場で現実のものにしていくための活動ということになります。どんなことかは、おいおい明らかになっていくでしょう。

 もうひとつは、時々、「会」に求められることをやっていくことになります。昨日書いた関西企画が、その代表例ということですね。

 「提言」を出すことが最初の目的だったので、出したら終わりかと思っていたけど、そうはいかない感じですよね。安倍さん、張り切っているし。

 「提言」は本当に求められていると思います。日本防衛のためにも国際秩序のためにもです。

 国際面から言うと、アメリカの力で秩序を維持するという従来のやり方が破綻していることが、現在のテロ問題の深刻化で明確になっているのに、集団的自衛権ということで、さらにこれまでのやり方を強めようとしているわけです。そうじゃなくて、宗教や民族の価値観の違いとかを対話で乗り越えていくとか、グローバル化が世界を覆い尽くす中で生まれている不平等を取り除くこととか、まさにこれまで日本が憲法9条の「制約」があるので、「それしかできません」と言ってきたことが、大事になっているわけです。

 日本防衛ということでは、同じようにアメリカの抑止力を強めるという観点で、これまでの防衛政策はできてきたし、安倍さんが進んでいるのもその道です。でも、ソ連と違って崩壊しそうにない中国の軍拡につきあって、日本の軍事力を強化してアメリカの抑止力を強めるなんてことをやっていたら、日本の負担はとんでもないことになるのは目に見えています。

 もちろん、法の支配が国内でも対外的にも通用しない国が相手ですから、日本の主権を守る確固とした姿勢と、それを担保する実力は必要です。同時に、ソ連とは違って、日本の支配層にとっても崩壊しては困る相手なのですから、それにふさわしい防衛戦略が必要なんです。

 ということで、この面では、今年がひとつの勝負になります。がんばりますね。