2015年1月13日

 どの都市でも、裁判所のある近くには、弁護士事務所とかが集中していますよね。本日は京都の弁護士会館に行ったのだけれど、裁判所の敷地内にありました。国有地を借りているんですって。そういうこともあるんですね。

 用件は、いうまでもなく、自衛隊を活かす会の関西企画です。弁護士として護憲運動の中心を担っている方々に情報をお伝えし、ご意見を伺い、どう協力しあっていけるか、話し合ってきました。

 私の知る弁護士さんは、ほとんどが自衛隊違憲論です。いや、私だってそうですから、当然なんですけど。

 ですから、集団的自衛権は違憲だが、個別的自衛権(とそれを担保する実力組織=自衛隊)は合憲だという考え方は、やはり受け入れるところにならないわけです。しかし、そうはいっても、実際に現場で護憲運動をしていたら、自衛隊は違憲だということでは、なかなか運動面での広がりがありません。いま、そこをどう突破するかということで、いろんな模索があるんですね。

 昨年の総選挙の投票日、自衛隊を活かす会の柳澤さん、伊勢﨑さんのお二人が、長野県弁護士会のシンポジウムに招かれました。6年前のシンポでは、自衛隊が合憲か違憲かを議論したそうなんですね。しかし、集団的自衛権容認という事態のなかで、これまでの議論を超えて、国防の現実論を見据えた議論をしないとダメだということになり、お二人が呼ばれたそうです。

 柳澤さん、「護憲派の人もどうか自衛隊を「敵」扱いしないでください」と訴え、武力に頼らない国防の選択肢を提示したいと語ったそうです。そういう問題を国民が考える土台をつくりたいと。

 集団的自衛権に反対するという一点共闘では、それだけが一致点なので、自衛隊を認めるかどうかという議論は出てきません。しかし、集団的自衛権を容認した閣議決定を撤回するには、政権を視野にいれないとダメなので、じゃあどんな国防を考えているのかが問われて、自衛隊をそこにどう位置づけるかが否応なしに迫られてくるんです。

 だから、本気で集団的自衛権を阻止しようと思ったら、自衛隊についてどう考えるか、結論にたどり着くような議論が、護憲派に求められると思います。自衛隊を活かす会の活動が、その一助になれば幸いです。京都の弁護士さんからも、いろいろなご協力が得られそうです。