2016年4月8日

 本日と明日は東京、明後日は福島、明明後日は東京。やるべき仕事量は半端じゃない。

 本日と明明後日の仕事の中心は、憲法記念日までに書店に並べる3冊の本の仕上げ。『日本憲法史──八百年の伝統と日本国憲法』(小路田泰直著)、『教えて中馬さん! 幸せのための憲法レッスン』(金井奈津子著)、『日中関係の未来を共創する──両国元外交官・学生の提言』(川村範行編)である。

 本日の夜は、6時半からと8時半からと、連チャンで飲み会。どちらも有名新聞社のジャーナリストで(一人は役員待遇を降りたところで弊社の著者でもある、一人はペーペー)、まあ実態はただの交流だが、情報交換という名目をたてるかな。

 明日は、もろもろの雑務をこなしながら、午後は工藤晃さんの講演会に行く。聽濤弘さんの『マルクスならいまの世界をどう論じるか』を売りに行くのが当初の目的だったけれど、「遺言」と銘打って重要な講演をされるらしい。聽濤さんと同様、このままでは工藤さんの「遺言」も日の目を見ないということになりかねないので、しっかりと聞いて来なければならないと思っている。午後1時から、場所は秋葉原駅近くの「ダイビル」12階。

 明日の夜も飲み会。これは弊社の将来にもかかわるので真剣に。

 明後日の福島は、『福島が日本を超える日』の出版を記念して、地元の岩瀬書店が著者の一人である白井聡さんをお呼びし、講演会がある。私は付き添いというか、司会というか。

 それが終わったら、福島駅でお医者さんにお会いして、甲状腺がんについて本のご相談。この方以外には書けないと思うので。それも飲むことになるだろうけど、翌日の朝、東京で仕事があるので、最終の新幹線で東京へ。

 その東京で、3冊の本の最後の仕上げを確認するのだが、それ以外、これまた弊社の将来にかかわる人とお会いしなければ。帰路につけるのは、やはり夜だろうか。

 こんなに仕事して大丈夫かなあ。

 ところで、日本中国友好協会といえば、文化大革命の際、それを支持するかどうかをめぐって分裂し、文革を強く批判した日本共産党の影響下にあったほうの協会は、長く中国との関係がなかった。日中両党の関係が回復したあと、この協会も中国との関係をもつようになったが、かつてはあれほど中国を批判したのに、最近はおとなしい印象があった。

 ところが、その機関紙の最近号は、昨日このブログで書いた習近平の言論抑圧問題を書いている(「中国レーダー」)。習近平が新聞にたいして「党の主張を反映し、党中央の権威を守り、党の団結を擁護する」のを求めていること、それが新聞だけでなく「出版、情報産業など世論形成に影響する全般にわたし、ソシアル・メディアにも及んで」いること、人民解放軍の機関紙が「軍に対する党の指導は絶対命令であり、思想の上でも、政治の上でも、行動の上でも、党中央と高度に一致しなければならない」と強調していること等々。

 その背景を、光明日報が、「党の指導の弱体化、党建設の欠陥、厳格な党運営の欠如」という見出しで書いているらしい。「中国共産党の指導が中国的社会主義制度の最大の優位点だが、党指導が弱体化した現状が普遍的にある」そうだ。

 つまり、中国のいろいろな団体、人々が党中央の影響から離れつつある。そういう状況だから、習近平指導部が締め付けを強化しているということだ。

 「中国レーダー」の筆者は、「自由かっ達な言論はここ数年、影を潜めています。高い経済成長の終わりとともに、中国は急速に変わりつつあるようです」と最後に書いている。

 中国批判を抑制していたメディアも、そう言わざるのが得ないのが、中国の現状だということだ。中国はどうなっていくのだろうか。