2016年4月25日

 先週金曜日はブログを書かずに申し訳ありませんでした。お葬式を2つ回って、そのまま「自衛隊を活かす会」のシンポジウムに突入したので、まったく余裕がありませんでした。そのお葬式のうちの1つは、私が秘書として3年間仕えた金子満広さんのものでした。「人生いつも始発駅」が信条の方でしたが、それって私にとっても大事な問いかけとなっています。ご冥福をお祈りします。

 さて、北海道の選挙、残念でしたね。野党共闘の効果は、新党大地の票が民進党から自民党に移った分を取り戻す程度にはあったけれども、ひっくり返すほどの勢いはなかったということでしょう。これが成功するための課題は多いし、大きいのだと思います。

 やはり、1つは野合論です。野党候補は、千歳市、恵庭市、新篠津村、当別町で与党候補に負けています。自衛隊員が多いところですよね。北海道新聞の調査では、20代から40代は与党候補への投票が多いということですから、それとあわせれば、自衛隊員の票で負けたという見方も成り立ちます。

 本来、新安保法制が焦点となり、自衛隊員が危惧を持っていますから、これを廃止するという主張は、自衛隊員にこそ届かなければなりませんでした。いえ、届いたとは思うのですが、それよりも野党の安全保障論への危惧がまさっていたということでしょうか。

 野合論をめぐっては、いろいろな論評や弁明がありましたが、自衛隊が日本の平和にとって欠かせないという見地で、野党がまとまれるのか。将来は別にして、現在はそこで一致していると堂々と言えるのか。そのあたりが、これからのカギをにぎりそうです。

 もう1つは、経済です。いろいろあっても、有権者の大半は経済・暮らしを投票の判断材料としています。ところが、その分野で野党に信頼が置けないわけです。民主党は大失敗して実績をあげられる機会を逃しましたし、共産党は政権運営の実績がない。いくらいいことを言っても、経済を預けるというのは、信頼がないとできないでしょう。

 ダブル選挙があったらあきらめるつもりだったのですが、総選挙が先延ばしになりそうなので、この点で1つ挑戦するつもりです。安全保障の分野では、元防衛官僚の柳沢協二さんが「自衛隊を活かす会」の代表として活躍しておられるので、その提言への賛否はどうあれ、素人が勝手なことを言っているという状況ではないと思います。戦争の現場を一番知っている伊勢崎賢治さんや加藤朗さんも加わっていますし。

 そういうものが経済分野でも必要だというのが私の考えです。ずっと考え続けていたのですが、ようやく手がかりが見つかりそうです。名づけるとすると、「経済企画庁を再建する会」かな。時間はかかると思いますが、挑戦してみます。