2013年11月13日

福島で子育てすることを決断したあなた、
住み慣れた土地を離れて暮らしているあなた、
いろいろな事情で戻ってきたあなた、
できればやはり外に出たいと考えるあなた。

──選択は大きく異なる。
別の選択が間違って見えたりする。
理解し合える日々は来るのだろうか。

でも、理解し合い、尊重し合いたい。
みんな被害者なのだから。

 3.11から3年目を迎える来年の3月9日、福島市音楽堂で「福島で子育てする家族が生き方を語り合う音楽の夕べ」(仮称)が開かれます。以前にも紹介しましたよね。第一部がシンポジウム、第二部が音楽で、ZABADAKコンサートとか、福島高校ジャズ研究部が出演する伊勢﨑賢治さんのジャズヒケシとか。

 来週の水曜日(20日)、福島に行くんですが、そこで実行委員会がつくられる予定。その場で、第一部のコンセプトを話し合って、それをチラシにします。

 そこに提出する私の案が、上記に書いたものです。一度話し合ったからといって、福島で子育て中の家族が理解し合えるとは思えません。いま、個人の線量を計る方式へと政府が転換しようとしていますから、それが新しい問題を引き起こすでしょうし。

 でも、同じ被害者なのだから、どこかで理解し合えるようになりたい。生き方を尊重し合えるようになりたい。そうでないと、原発事故を起こし、再稼働を企み、被害者を置き去りにしようとする勢力に対して、力強く立ち向かえないと思うのです。

 今回の企画が、そのための第一歩になればいいと願っています。いえ半歩でもいいんです。

 ということで、上記に書いたこと等について、福島で暮らしている方々をはじめいろいろな方にご意見をいただければと思います。それも含めて実行委員会で紹介し、議論してきたいと思います。よろしくお願いします。