2013年11月7日

 本日夕方、京都の向日市に行きます。今月の17日午後2時より、沖縄の伊波さんの講演会(「憲法フェスタ2013」)があり、その第二部で私との対談まであるのです。本日は、その日に向けた事前学習会ということで、私の『集団的自衛権の深層』をテキストにして集まるそうで、自宅に帰る途中に下車して寄ってきます。

 17日は、「9条の会」向日市連絡会が主催です。場所は向日市民会館ホール。大きめの会場ですね。

 講演会のテーマは、「沖縄と憲法―憲法の原点を沖縄とともに考える」というんです。そして、私との対談テーマは、安保と憲法をめぐる共闘をどう考え、どう構築するかというようなものです。

 これは大事なことだと思います。もう3年前になりますが、沖縄県知事選挙を前に、伊波さんの「普天間基地はあなたの隣にある。だから一緒になくしたい。」を出版したときも、その問題意識がありました。

 伊波さんを押し立てて闘った沖縄の革新共闘というのは、いうまでもなく安保条約の廃棄が一致点です。本土とは異なり、それが一致点になるわけで、そこに横たわる米軍基地の現実というものは、本土にもっと知らされなければならないと思います。

 しかし同時に、その沖縄でも、安保条約の廃棄という角度だけで選挙をしていては、なかなか多数にならないという現実があります。その知事選挙のときも、北朝鮮による韓国への砲撃事件があったりして、軍事力を備えているのは当然だという世論の高揚がありました。

 そういう問題意識があったので、伊波さんの本を出版した一週間後、『抑止力を問う 元政府高官と防衛スペシャリスト達の対話』を出したのです。著者は、防衛省の元局長で、閣僚のトップである内閣官房風長官補にまでなった柳澤協二さんでした。

 当時、海兵隊は沖縄にいらないという論考を新聞で発表されたので、どうしても書いてほしいと頼み込んだのですね。柳澤さんは、日米ガイドラインをはじめ、日米共同作戦にかかわってこられた方ですから、そういう人まで普天間基地の撤去の側にいることをアピールしないと、とても多数派にはなれないと考えたわけです。

 選挙の結果は残念でしたが、貴重な経験をしたと思います。そして、その後、安保と憲法をめぐる共闘という問題は、どんどん発展しています。その辺りの最新事情とか、それを導いている考え方を、この対談ではお話しするつもりです。

 興味のある方は、是非、ご参加ください。参加費は800円だそうです。