2016年11月14日

 すでにホームページにアップしていますが、「自衛隊を活かす会」は12月24日(土)、「自衛隊は尖閣を守れるか」をテーマにシンポジウムを開催します。事前申込みが必要ですので、ここからお願いします。

 それにしても年末ですよ。しかも3連休の真ん中のクリスマスイブ。午前から夕方まで。非常識とはこういうことを言うのでしょうね。夜はジャズセッションということで、まあ許すかという感じかな。書いてはいませんが、夜9時にジャズ終了後も、同じ場所で懇親会が続行です。ドリンク(500円)はお店に頼んで、おつまみは近くのスーパーに買い出しです。

 さて、尖閣問題です。トランプさんの登場でこれがどうなるのかです。

 日本の核武装を容認する発言が話題になっていますよね。日本核武装の衝撃というところに話題性が行ってしまっていますが、これの意味するのは別のところにあると思います。日本は自分で自分を守りなさい、もう「核の傘」は提供しないよという文脈で語られているわけです。

 これは「国益第一」を掲げるトランプさんらしいんです。だって、「核の傘」を提供するということは、同盟国を守るために核兵器を使用するということですよね。その段階でアメリカが核攻撃を受けていなくても、核兵器を使用するわけですから、その結果、アメリカ本土も核の標的にされてしまうということです。核によるアメリカ本土の被害を生み出してしまうということです。「国益」を考えれば、そんなこと、できないでしょ。

 ソ連を相手にしている時は、どこかの国がソ連の勢力圏になったら、どんどんそれが広がっていくという恐怖感がアメリカを支配していました。各国にソ連を支持する勢力がいたわけですからね。そういう事態では、同盟国に「核の傘」を提供するってリアリティがあったんだと思うんです。

 でも、相手は中国に変わった。どこかの国が中国の影響下に入ったところで(それ自体もリアリティはないですが)、世界が中国の影響を受けていくということはあり得ないでしょ。各国に中国を支持する政治勢力は、ほぼ皆無でしょう。

 そうなっているのに、日本と中国が争ったとき、日本のために「核の傘」を提供するのかということです。その結果、アメリカ本土がねらわれるというのにです。

 しかも、発端が尖閣のことであれば、日本人さえ住んでいないわけです。そこにアメリカの兵士が命をかけたり、アメリカ本土が被害を受けることもいとわないで、やっていくのかということです。

 トランプさんが出現したことで、そういう「本音」がクローズアップされていくのではないでしょうか。日本防衛の問題を、建前や理念でなく、本音で議論する機会が訪れようとしていると思います。

 今回の「自衛隊を活かす会」のシンポが、そのきっかけになればいいなと思います。是非、お越し下さい。