2016年11月16日

 共産党が全国会議を開いていて、本日、来年初頭に開催する大会の決議案が決まるそうです。取材した各紙の論調を見ると、野党共闘政権への本気度が伺えるとか。

 その中心が、自衛隊との共存が相当の長期間にわたることを明確にしたことだそうです。まあ、本日の活発な議論を経て、もとに戻るかもしれませんし、実際に決まるものをよく見たいと思います。

 ところで、わが「自衛隊を活かす会」が、13日(日)の「赤旗」に大きく登場しました。といっても、記事ではなくて、弊社の広告です。見ておられない方のために、ここでも掲載しておきます。

k11-13付全4段

 自衛隊を活かす会の名前を入れた広告の掲載を認めたということを、共産党の本気度と関連づけて考える人もいるんですが、どうでしょうね。広告って、こちらがおカネを払うわけですから、ハードルは低いですよね。

 残念なのは、この間、自衛隊を活かす会が12回もシンポジウムを開いているのに、まだその報道がされていないことです。自衛隊を活かす会というのは、自衛隊を否定するのではなく、しかし集団的自衛権や国防軍に走るのでもなく、現行憲法のもとで生まれた自衛隊の可能性を探り、活かすことを目的に活動しています。今度の大会で打ち出す共産党の考えと、そんなに違わないと思うんですがね。

 大阪で開催したシンポでは、地方版だったからでしょうか、報道はあったんですが、主催者である「自衛隊を活かす会」の名前はどこにも出でこないという、かなり変わった報道でした。新安保法制の問題点を議論するシンポを国会で開催し、政党代表にご挨拶をお願いして、共産党から穀田さんが参加されたんですが、その報道は1行もありませんでした。

 シンポジウムには、「赤旗」はじめ関係者の参加は多いんですよ。朝日新聞やNHKと並んで多くて、いつも何人も参加します。シンポの参加費は、取材の場合は頂きませんけど、「赤旗」は取材ではなく「勉強」のようなので、最近は頂くようになりました。

 政策や方針が変わっても、「自衛隊を活かす」というコンセプトがダメなんでしょうか。共産党だって「自衛隊を活用する」と言っているわけですから、違わないですよね。

 言葉は使っても、体質的な拒否感があって、それが自然に出てしまうんでしょうか。そういうものが、野党の政策協議の場で、あの「人殺し」発言みたいに、ポッと出てこないことを、心から願っています。